“二月 公” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:二月 公 (10 件 / 1 ページ)

「好きラノ 2021年下期」投票します。

ブログやtwitterによるラノベ人気投票サイト。2021年下期の人気ライトノベルはこれだ!!

今年も参加します。
下半期はあまり新刊が読めてなかったので件数絞りました……。

有象 利路「サキュバスとニート 〜やらないふたり〜」
【21下ラノベ投票/9784049140347】
落ちこぼれのサキュパスとワケあって引きこもった主人公がわりとしょうもない日常を送りつつ、その裏で機能不全に陥った親子関係を修復していくハートフルギャグコメディ。最後の最後でいい話と親子間・親友感の巨大感情話をまとめてぶちこんでくるのやめてほしいそういうの好きだからー!!!
橘 公司「王様のプロポーズ 極彩の魔女」
【21下ラノベ投票/9784040740751】
一目惚れした相手と合体して見た目は美少女になってしまった主人公が、随所で合体相手を褒めちぎりながらこれまでご縁のなかった異能バトルの世界に巻き込まれていくのがとても楽しい。ごく普通の世界の裏側に300時間に一度は世界崩壊の危機な異能バトル世界が存在する…という設定、ド派手な能力バトルも良かった。
夕鷺 かのう「薄幸な公爵令嬢(病弱)に、残りの人生を託されまして 前世が筋肉喪女なので、皇子さまの求愛には気づけません!?」→感想
【21下ラノベ投票/9784047368057】
筋肉によって磨き上げられた鋼のメンタルを持つOLが心の強さが肉体の強さに直結する世界の薄幸の令嬢に転生する。ファンタジーの世界を筋肉でなんとかしてしまうパワフルなヒロインが、その反面あたりまえの女性らしい繊細な心を内に秘めているのがとても良かった。あとメガネ系兄が最後に全部いいところ持っていきましたね。
海月崎まつり「ヴィクトリア・ウィナー・オーストウェン王妃は世界で一番偉そうである」→感想
【21下ラノベ投票/9784065225011】
タイトルの通りめちゃくちゃ偉そうな王妃が、婚約破棄もものともせず王をメロメロにして周囲の問題を力づくで解決していく姿が爽快。典型的な私TUEEものでありながら、大事なところではしっかりと気弱な王を立て、あくまで彼を支えるに徹する姿が印象的でした。それはそれとしてとにかく王妃がイケメンで読んでると爽快な気持ちになれるので日々の生活に疲れたら読んでみて欲しい。
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編5」→感想
【21下ラノベ投票/9784046808462】
久しぶりのクラス対抗戦、各クラス内での意見統一を目的とした駆け引きがめちゃくちゃ楽しかった…!!衝撃的な結末にクラス内の関係はどうなってしまうのか。今後の展開も一筋縄ではいかなそうなことが示唆されて、今後の展開も楽しみになってくる。
二月 公「声優ラジオのウラオモテ #05 夕陽とやすみは大人になれない?」→感想
【21下ラノベ投票/9784049138603】
納期ギリギリの限界アニメ制作現場に明らかに自分たちより上手い天才タイプの後輩。ままならない状況に悲鳴を上げながら、先輩声優として主役に抜擢された後輩を支えていく二人の姿に成長が感じられてとてもよかった。本当に安定して面白いなこの作品。
栗原 ちひろ「死んでも推します!!2 〜人生二度目の公爵令嬢、今度は男装騎士になって最推し婚約者をお救いします〜」
【21下ラノベ投票/9784065257081】
セレーナに影響されてか、時折「オタク特有の早口」が飛び出すフィニス様にニヨニヨしてしまった。キャラクターも増えて推し語りとドタバタが楽しい一方、ラストの一行でおもくそ不穏な話入ってきて、肝心の死亡フラグも折れてるかわからない感じで色々な意味で続きが気になる。


声優ラジオのウラオモテ #02 夕陽とやすみは諦めきれない?

 

第26回電撃小説大賞、選考委員満場一致の《大賞》受賞作!! 第1弾は発売即日重版で話題の青春声優エンタメ、おまちかねの第2弾です! 裏営業スキャンダルが何とか収束を迎え「コーコーセーラジオ!」も、めでたく続行決定! ――とほっとしたのも束の間…… 「本当甘ちゃんだよね。ふわふわ友情ごっこがしたいならよそでやれよ」 ストイックな実力派の先輩声優・柚日咲めくるに突然浴びせられた強烈な罵倒。でもそんな彼女も実は、秘密の《ウラオモテ》を隠していて…… さらに、夕陽とやすみの高校まで追いかけてくる、不躾な視線やシャッター音。事態に業を煮やした夕陽の母が、ふたりに課した超難題とは!? こじらせ先輩声優めくるのホントの思いも明らかに――! 「そのまま行け、ふたりとも――ッ!」 声優生命最大の危機でも、夕陽とやすみは止まれない、中途半端じゃ辞められない……! 諦めきれないふたりの声優ラジオ、ここに再びON AIR!!

1巻に引き続き仲が良くて仲が悪い主役二人の言葉の応酬とアツい展開がとても楽しかった!クライマックスはいろいろな意味で現実ならありえない展開だなと思うんですけど、現実にありえないからこそ胸が熱くなってしまう。ところで余談ですが2巻の表紙が1巻の表紙に対応したやすみピンのものに変わったみたいなんですが、1巻のふたり表紙が良かっただけに「ええ?」となってしまう。これ2巻と3巻の表紙を対にするんじゃいけなかったんですかね…(2巻完結か?とおもったけど、どうとでも続けられそうな終わり方なんだよな)

前回やらかしてしまったことへの「けじめ」のお話

ラジオの打ち切り騒動や夕暮夕陽の炎上騒ぎも乗り越え、なんとか平和な毎日に戻った…はずの由美子と千佳。ところが、炎上騒ぎの結果『アイドル声優』という顔を棄てざるをえなくなった影響は思ったより大きかった。仕事にも大きな影響が出た上に学校前で待ち伏せされたり、先輩声優からキツい言葉を浴びせられたり……由美子自身も現在の状況にスッキリしないものを感じていて!?

1巻のラストが素のキャラを出したおかげでラジオの人気が好転して──という終わり方だったのでこのままなしくずしに次のステップに進むのかな?と思っていたのですが、2巻では彼女たちが「キャラ変」をした悪影響と、それに対する「けじめ」の物語でした。

1巻であれだけアイドル声優としてのキャラ作りを切り捨てたふたりが、2巻で元の性格を強調した「キャラ作り」を要求されるのめちゃくちゃ元の木阿弥っぽくてしんどいんだけど、そんな中でふたたび「アイドル声優だった自分たち」に焦点を充てていく展開が印象的でした。1巻はアイドル声優であるふたりが声優として成長するお話だったけど、2巻は彼女たちが「アイドル」という声優業の一面を受け入れるお話だったのかなあと(正直声優さんの中身は知りたくない派なので本当にいい演技してくれればいいじゃんって思うんだけど、たとえアイドル声優じゃなくなったとしたって現在の業界だとほぼ芸能人みたいなもんではあるよな…)。

夕陽の炎上騒ぎに介入したことで事務所に迷惑をかけたこと、千佳のアイドル声優としての生命まで共に奪ってしまったことを反省しつつも「後悔はしていない」と言い切る由美子がかっこよかったし、その後の展開でどんなにしんどくても同じ轍を踏むことは出来ない彼女の姿が良かったです。たとえそこに元売れっ子である千佳への嫉妬や「他人の事に自分の声優生命までは賭けられない」という後ろ暗い本音があったとしても、前回と同じような短慮に走らなかったのは成長といって良いんだと思う。

現実にはありえないけどだからこそアツいラストが素晴らしい

自分たち本来のキャラを強く印象づけることで再起を図ろうと奔走するふたり。以前よりも無理してキャラを作らなくて良くなったはずなのに以前よりも息苦しさを感じるのはなぜなのか──そんな状況に少しずつ答えが見えてきた中、ファンの粘着騒ぎを重く見た千佳の母が「夕暮夕陽」の声優活動の休止を事務所側に申し入れてくる。何も出来ない事にもどかしさを感じる由美子だが、話を聞いた由美子の母が更にとんでもないことを言い出して──!?

いろいろな意味で、クライマックスの勝負の件はこんなご都合展開ありえないでしょって思うんですけど!!現実にありえないからこそ最高にアツい展開でした。アイドルだった頃のふたりのファンの皆も、面倒くさい先輩も、「売れない元アイドル声優・歌種やすみ」本人ですらも。みんな腹に後ろ暗い思いを抱えつつも「それでもあなたにここから居なくならないでほしい」と声を大きくして叫べる世界があまりにも優しい。いや本当にこんなご都合展開ありえないだし、千佳母の言う通り厳密には負け条件抵触してるよな!?(オタクの独り言が多すぎる!)ですけど!!それでも、彼女たちを害そうとする人たち以上に彼女たちを応援したいと思う人達がたくさんいて──それを理解してくれたからこそのラストなのだと思いたい。

そしてエピローグの展開がいろいろな意味で声優さんならではだな〜と思って笑ってしまうというか、昔の声優ラジオの間に挟まれるドラマCDみたいなことになってますね!?この対応ファン的にどうだったのかすげー気になるので、なんとかして3巻も出してほしいです。

ところで新キャラの「柚日咲めくる」さんが好きです。

ところでストーリーの本編とは微妙にズレてしまうのですが、新キャラで夕暮夕陽の先輩声優・柚日咲めくるがめちゃくちゃ好きです。序盤からツンデレの気配を感じていたんですけどそれ以上に面倒くさいオタクじゃないですかやだーーー!!!本性明らかになったときのバレかた最高に可愛いし、クライマックスの一番良いところを持っていく彼女の発言がいちいち面倒くさくて可愛くて好きです!!

といったら電子書籍版特典SSがめくるさん視点の話だったので小躍りした。完全に面倒くさい声優オタクで可愛い。短編とかでじっくり彼女視点の話やってほしい。


声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない?

 

偶然にも同じ高校に通う仲良し声優コンビ、夕暮夕陽と歌種やすみが教室の空気をそのままお届けしちゃう、ほんわかラジオ番組がスタート!―でも、パーソナリティふたりの素顔は、アイドル声優とは真逆も真逆、相性最悪なギャル×根暗地味子で…!?オモテは仲良し、ウラでは修羅場、収録が終われば罵倒の嵐!こんなやつとコンビなんて絶対無理、でもオンエアは待ってくれない…!プロ根性で世界をダマせ!第26回電撃小説大賞、堂々の“大賞”受賞の青春声優エンタテインメント、NOW ON AIR!!

普段はギャルな女子高生、放課後は元気可愛いアイドル声優「歌種やすみ」として活動中の佐藤由美子。オーディションに落ち続けて焦り気味の彼女が抜擢されたのは、ラジオ番組のパーソナリティだった。同い年で人気急上昇中のおっとり可愛い実力派声優「夕暮夕陽」とコンビを組むと聞いて楽しみにしていたのだが、スタジオで彼女を待っていたのは同じクラスのいけすかない陰キャ・渡辺千佳で…!?

犬猿の仲な女の子二人のお仕事&相棒モノ。

微妙に人気の振るわないラジオを盛り上げるため、リアルではむしろ仲の悪かった二人が少しずつ仕事以外のプライベートでも繋がりを持つようになっていく。最初は間接的にお互いを探り合うようなところから始まって、学校帰りに買い食いしたり、一緒に遊びに行ったり、お泊りしたり…と、徐々に関係は親密になっていく。また、仕事の上でも公開録音イベントをやったり、ラジオをきっかけにセットでアニメ番組の主演が決まったり…様々な面で正反対の二人が繰り広げる異文化交流的なやりとりが微笑ましかった。

「声優」という仕事にどこまでも真摯に向き合う千佳に憧れながら、人気声優への道を着実に歩む彼女と落ち目の自分を比べてときどき卑屈になってしまいそうになる由美子。そして、「アイドル声優」として周囲を惹きつけていく由美子に憧れながら、彼女の実力が(由美子自身からも)過小評価されていることに内心憤る千佳。正反対の二人がお互いの持っていないところに憧れ、かけがえのない親友として絆を育んでいく姿にニヤニヤが止まりませんでした。同時に、人間として、声優として──お互いに出会わなければ変われなかったであろう変化を遂げていく姿が印象的でした。

千佳が最初から最後まで由美子に対して「あなたのそういうところ、本当に嫌い」って何度も言うんですけど、その言葉が回数を重ねる毎にどんどんニュアンスが優しくなっていくのがたまりませんでした。特に終盤なんか完全にただの愛情の吐露にしか聞こえなくて、なんなんですかね……最高じゃないですかね……。

ふたりの裏で進行する、不穏な影。

一方、『夕暮夕陽のファン』のクラスメイトが、ひょんなことから彼女たちの生活圏が自分とすこぶる近いことに気づき、その正体を探り始める。ラジオ番組での発言やSNSにアップされた写真から少しずつ彼女たちの正体が絞り込まれていって…という展開に、ふたりが仲良くなっていく様子にニヤニヤする反面で炎上や身バレの危険も気づかずリアルでの写真をアップしてしまうその無防備ぶりにハラハラしてしまった。そもそも「同じ学校のクラスメイトのアイドル声優ふたり」ってコンセプトだけでもかなり個人情報の切り売り状態だと思うんですけど、割と周囲もラジオ番組を盛り上げるために更に彼女たちに個人情報をさらさせていくスタイルなのでコワすぎるんですよね。いやほんとこれ誰か、ツイッターだけでも更新前に第三者の大人がチェックする体制とか作れなかったの……普通に考えて危ないでしょ……。

かくして夕暮夕陽の大役抜擢とラジオ打ち切りという2つの連絡を受けてギスギスしていた二人に降りかかる、スキャンダルと身バレの危機。「炎上」状態になり、限界まで追い詰められてしまった千佳がそれでも由美子だけは守ろうと精一杯抗う姿と、そんな千佳を救おうと声優生命を掛けて奔走する由美子の姿が熱かった。千佳の居ない場所で彼女の居場所を守るためにこれまで隠してきた本音をぶつける由美子の姿に泣いてしまうし、そんな彼女の想いに対するアンサーとして、千佳が返した「〜本当に嫌い」がもう、二度目なんですけど、完全にただの愛情の吐露なんですよね…最高ですね……。

色んな物を脱ぎ捨てて、掴み取ったラストが印象的

元気可愛いアイドル声優やってるけど、本当は気の強いギャルな由美子。おっとり可愛いアイドル声優だけど、本当は根暗で地味で毒舌な千佳。アイドル声優として作ってきた偽りのキャラクターを捨てて「本来のキャラ」で最大の窮地を乗り越えていく姿が印象的でした。そして二人で一緒に、新たな高みへと一歩踏み出すようなクライマックスに目頭が熱くなってしまう。

お仕事モノとしても女の子同士の相棒もの・友情モノとしても本当に面白かった!!思い切り本来のキャラを出してしまった二人が今後声優としてどう活動していくのか。正体バレしてしまった学校での関係は…というのもきになるし、続巻も決まったようなのでそちらも楽しみにしていきたいです。


2023年に読んで面白かったラノベ10+1選

今年は!書いたぞ!!年内になァ!!!
というわけで今年もあと2時間ほどですがいかがお過ごしでしょうか。私事ながら昨日コミックマーケット103に遊びに来てくださったかた、ありがとうございました。なんだかんだで珍しく年末が早めに収まったので久しぶりに旧年中に今年のまとめを書いております。

本年、概ね50冊程度とちょっと控えめな読了冊数に収まってたのですがその合間に小説家になろうでひたすらシャンフロを読んでたりしたので読書ペース自体は落ちていないハズ……(どちらかというとブログの更新頻度の低下が酷かった)とはいえ結構わかりやすく手を出せないまま終わった新刊・脱落したシリーズが多かったので来年はもう少したくさん読んでいけるといいなあ。過去作やなろうにも読みたいものがたくさんある……。

今年読んで面白かった新作・新シリーズ

かざなみ「私と陛下の後宮生存戦略 ‐不幸な妃は巻き戻れない‐」→感想
このイケメンの顔芸がすごい2023大賞
死ぬと1日前に巻き戻る能力を持つヒロインとそのループを唯一感知出来る皇帝陛下が運命の出会い!キレ散らかしながらヒロインのデスループを阻止するイケメン陛下のめくるめく顔芸!!!冷静に考えるとめちゃくちゃ重い設定なのにそれがひたすら笑いに代わっていくというとんでもないお話でした。イケメンの奇声と顔芸がみたい人は是非。コミカライズも最高でした。
夕鷺 かのう「かなりや異類婚姻譚 蛇神さまの花嫁御寮」→感想
ヤンデレヒーローの執着で夜も眠れないけど最後は暴力で解決する
婚約者に惨殺される未来を回避するため、未来視の能力を持つヒロインが奮闘する異類婚姻譚。好きになったら一途すぎてヤンでる旦那様を始めとして曲者揃いの登場人物達に頭を抱えながらも必死にフラグ管理する姿が最高に微笑まかわいかったです。やたらスッキリして終わるラストめっちゃ好き。
ゆいレギナ「100日後に死ぬ悪役令嬢は毎日がとても楽しい。」→感想
約束された「死」に向かって凛々しく歩む姿が美しい
100日後に約束された自らの終わりを受け入れて自らが愛した人々が少しでも笑って暮らせるよう奔走する令嬢の物語。気高く美しいその生き様が最高に良かったし、彼女の死を大きな心の傷としながらも彼女の遺志を受け継いで生きていく周囲の人々の姿が印象的でした。2冊で綺麗にまとまってるのもポイント高かった。
赤城 大空「【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう〜けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホほどバズって伝説になってますわ!?〜」→感想
タイトルの圧が強すぎておハーブですわ
主人公視点だと「普通」に思えることが、コメント欄の視点を通すと冗談みたいな「規格外な無双プレイ」になっちゃってるギャップがシンプルに面白く、めちゃくちゃ笑えるお話でした!(タイトルが長すぎるのでコメント短め!!)
朝依 しると「VTuberのエンディング、買い取ります。」→感想
すべての「推し」で悩めるオタク達に捧ぐ物語
炎上によって「推し」という心の支えを失った主人公が炎上ブロガーとして様々な問題を抱えるVtuberに引導を渡していく物語。物語を通して見えてくるオタクの数だけある「推し」の形、それに引導を渡しながら自らの心に何かを問い続ける主人公の姿が印象的でした。1巻単体でも良かったけど2巻の続け方がまた好きで、続きが楽しみ。
下垣「自作3Dモデルを売るためにサキュバスメイドVtuberになってみた」→感想
クリエイターの難しさと世間の狭さを実感する物語
クリエイターとして成功したいのにVtuberとして大成功してしまい…という葛藤が大変良かったし、それはそれとして男子高校生がエッチな見た目のVtuberとしてえっちな目線を向けられるのはえっちで良かった。ネットとリアルが密接に絡み合う世間が狭い展開も楽しかったです。ところでカクヨム見たら2巻には女装ネタが入るそうなんですが続刊はまだですかね???

既存シリーズ

羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典24」→感想
もう今年はこれの完結なくしてラノベを語れない
オールキャストで繰り広げられる魔王フェロード&天の智慧研究会との決着、グレンの本当の力が明かされる宿敵ジャティスとの決戦、そして……どんどんギアの上がっていく展開がひたすら凄かったし、そこからの絶望的な最後の戦いがヤバかったし、そこからのめちゃくちゃハッピーな大団円エンドが最高でした!!今年は本当にロクアカの完結を抜きにしては語れない。
紫 大悟「魔王2099 3.楽園監獄都市・横浜」→感想
2年ぶりの新刊、魔王と勇者の背中合わせの共闘が最高でした!!
めちゃくちゃ好きだったけど2巻打ち切り……になっていたとおもってたシリーズがまさかのアニメ化引っ提げて戻ってきた!!3巻は仲間達全員が大活躍するクライマックスもさることながら、これまで以上に魔王と勇者の関係性が濃厚で、大変に良かったです。かつての宿敵が背中合わせで戦う展開、もう好きしかない。
南野 海風「魔術師クノンは見えている 4」→感想
クノンとジオエリオンの関係性でご飯3杯行けるので
様々なしがらみなんか気にしないでひたすら魔術探求に精を出す主人公とその級友達がとにかく楽しいこのシリーズ。魔術談義まわりだけでも十分楽しいのに3巻からクノンにジオエリオンという親友にしてライバルが爆誕してしまったのでもう大変でした。4巻の直接対決最高すぎるからみんな読んで。これまで以上にクノンが台風の目になっていきそうな2年生編にも期待!!
二月 公「声優ラジオのウラオモテ #08 夕陽とやすみは負けられない?」→感想
声優ライブのこういう演出に弱すぎるオタク私
先に進むほどギアを上げていく「声優ラジオ」なんですけど8巻のオリオンvsアルフェッカライブの演出が本当に本当に好きで……もうアイドルコンテンツの声優ライブに行ったことあるオタクとしてあの世界のオタクに感情移入してしまったので私はもう駄目です。あんな演出されたら光る棒振れなくなっちゃうでしょ!!好き!!!
硬梨菜「シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜」→感想
今年後半ずっと読んでたなろう小説大賞
アニメ化もしたしすごい今更だし書籍化していないのでこのブログでは全然話題にしてないんですが、11月12月はずっとシャンフロを読んでました…いやもう何年もジワジワと読みすすめてるんですけどディプスロさんがめちゃくちゃ私の好きなタイプの主人公のライバル枠でして…「竜よ、竜よ!」の前半戦が好きすぎるんですがこれは…アニメもコミカライズもめちゃくちゃ最高なので未読の人は読んでみて欲しい。


「好きラノ 2022年上期」投票します。

ブログやtwitterによるラノベ人気投票サイト。2022年上期の人気ライトノベルはこれだ!!

参加します。
確認したら今年は上半期だけで50冊以上読んでるんですね…ここ数年の2倍のペースだ。とはいえ、うち30冊弱が去年から引き続き読んでた伝勇伝なので……投票対象で絞ると概ねいつもと同じくらいの冊数に落ち着く不思議。伝勇伝は続きマダーの列に後ろから失礼する感じですが本当に面白かったし本当に凄い所で切れているので早く続きが読みたい……。

最近、マジで面白かった本の2巻が出ないまま終わるパターンが多すぎるので応援の意味を込めまして今季1巻が出た作品を多めにして投票してます。今季読んだ新作みんな面白かったな……全部投票しよう(九十九投票)です。どれも面白かったから続きがあるやつは全部2巻出てどうぞ!!!その分既存シリーズの「いつもの」手癖感がすごいんですがどれもめちゃくちゃ面白かったので仕方ないんだ!!!

新作

楽山「俺の召喚獣、死んでる」→感想
【22上ラノベ投票/9784040744452】
死んでいて動かない召喚獣をバトルでどう使うか、蘇生させられないのか、死者として操れないか、駄目なら……と試行錯誤していく展開が楽しい。主人公チームの学生らしいわちゃわちゃ感も良かった!
小路 燦「VTuberのマイクに転身したら、推しが借金まみれのクズだった」→感想
【22上ラノベ投票/9784041126417】
アバターと中身のギャップは勿論、アンチすらも笑いのタネに変えてしまう超絶トークスキルを持つVtuberエリンのキャラクターが良い。そんな彼女をある時はバイト先の同僚として、またある時は「マイク」としてアドバイスしていく主人公との関係性が面白かった。
塗田 一帆「鈴波アミを待っています」→感想
【22上ラノベ投票/9784152100962】
失踪したVtuberを巡って繰り広げられる厄介オタクの奮闘劇。中盤の炎上展開はひたすら痛々しくてしんどくなるけど、オタクの目線から見た推しVtuberとそんな彼女を映す景色が最高に美しくて良かった。
夏目 純白「純白と黄金」→感想
【22上ラノベ投票/9784046808431】
ヤンキーの《邪気威(ヤンキー)》でモブが吹き飛ぶ!俺TUEE系トンデモヤンキー概念異能バトル。色々荒削りな部分もあったけどノリと勢いで読ませていく感じが楽しかった。この「本気でバカをやる」感じのやつ、万民にお薦めはできないけど好きな人は多分メッチャ好きなやつ。
真冬日「悪の華道を行きましょう」→感想
【22上ラノベ投票/9784758094436】
「美女と野獣」夫婦がイチャイチャしながら悪の華道を邁進していくお話。コミカライズで人気の出た作品の遅い書籍化なんですが、宰相閣下の気持ち悪さとセレスティーヌの早口オヤジ語りの描写が濃厚になっていてよかった。単話完結形式で気軽に読めるのも嬉しい。
三河 ごーすと「顔さえよければいい教室 1.詩歌クレッシェンド」→感想
【22上ラノベ投票/9784040745435】
顔出し配信での再生数がパワーになる学園を舞台に、歌以外のことは何もできない妹とそれを介護する自称マネージャーの兄が成り上がっていく。クラスメイトの力を借りて再生数を増やしていく展開が楽しく、ライバルとの熱いバトル展開も楽しめるお話でした。ライバルのエリオさんが可愛い。

続刊

衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編7」→感想
【22上ラノベ投票/9784046814777】
そもそも作品に限らず文化祭関係のエピソードが大好きなんですが、文化祭の出し物での売上を競う経営対決になっているのがめちゃくちゃ面白かった!ストーリー的にもこれまでの様々な因縁に決着が着く回で、今後が楽しみになる展開。
羊 太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典21」→感想
【22上ラノベ投票/9784040745794】
初期から続いてきた「天の智慧研究会」との決着が着く巻で、短編側も含めてオールキャストで贈られるフェジテを巡る攻防戦がとにかくアツかった!そして次の展開に期待を持たせる終わり方が本当にズルい。
二月 公「声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない?」→感想
【22上ラノベ投票/9784049144499】
柚日咲めくるがあまりにもかわいい。オタクとして特等席で推しを眺められる立場の彼女が内心めちゃくちゃオタクを満喫しているのが楽しく、そんな彼女だからこそ抱える葛藤が印象的でした。
七夕 さとり「悪役令嬢レベル99 その5 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜」→感想
【22上ラノベ投票/9784040744070】
おおむね何もかもを物理で解決してきた裏ボス令嬢が政争に巻き込まれる話で老獪な貴族達の手のひらの上で踊らされる展開がなかなかもどかしい…と思っていたらレベル上げへの異常な情熱で全てを圧倒してしまったのでやはりレベル上げは全てを解決する(確信)


「好きラノ 2020年下期」投票します。

ブログやtwitterによるラノベ人気投票サイト。2020年下期の人気ライトノベルはこれだ!!
今回も参加させていただきます〜!!
下半期は少し読んだ本の数も控えめだったので投票も少なめで……
紹介文の一部は「2020年読んで面白かったラノベ10選」の記事からそのままコピペしている部分もあるんですがちょっと時期が近かったんで見逃してほしい。

石川 博品「ボクは再生数、ボクは死」→感想
【20下ラノベ投票/9784047363847】
巨大なVR空間でネトゲー廃人な男女ふたりが繰り広げる、血と殺戮の配信ショー。凄くリアルなVR空間を舞台に繰り広げられるインモラルな物語が、現実ではないがゆえに軽薄に進んでいくのが面白かった。どこか滑稽で物悲しくてロマンチックなラストが大好き。
水瀬 葉月「ダークエルフの森となれ -現代転生戦争-」→感想
【20下ラノベ投票/9784049132748】
薄暗い雰囲気を漂わせつつ、好きな人と思うままに生きるため前向きに頑張る近未来学園異能。「ぼくと魔女式アポカリプス」が好きだった15年前のラノベオタクは是非読もう!!!
夕鷺 かのう「竜神さまの生贄になるだけの簡単なお仕事」→感想
【20下ラノベ投票/9784047364349】
初恋をこじらせた聖女と初恋(?)をこじらせた竜神の織りなすドタバタラブコメ具合が楽しい!あと夕鷺作品の戦うヒロインはやっぱりかっこいんです!!って声を大にして言いたい。
翅田 大介「悪役令嬢になったウチのお嬢様がヤクザ令嬢だった件。」→感想
【20下ラノベ投票/9784049133813】
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した極道の女が乙女ゲーム世界を斬る。気っ風が良くて裏表がない、あくまでも自分のものさしでしか動かないキリハのキャラクターがどこまでも魅力的で、読んでいて楽しかったです。
佐伯 庸介「グリモアレファレンス 図書委員は書庫迷宮に挑む」→感想
【20下ラノベ投票/9784049130751】
学園の図書館地下に広がる「迷宮」を舞台に、一度は人生に挫折した少年が死なない迷宮を舞台に他人を救い・導くために迷宮探索に挑む。他人を助ける、と謳いながらその実全く自分の欲望を満たすためという主人公の行動原理・精神性にすごく惹き込まれました。
二月 公「声優ラジオのウラオモテ #03 夕陽とやすみは突き抜けたい?」→感想
【20下ラノベ投票/9784049134919】
アイドル声優の「アイドル」としての部分がメインだった2巻までとはうってかわって、やすみが声優としての壁にぶつかり成長する、王道の成長物語が楽しかった〜!!今季一番おもしろかった一冊は間違いなくこれ。


2020年読んで面白かったラノベ10選

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

2020年は色々な意味でこれまでとは違った1年でしたが、このブログに関係ある範囲で言いますと3月から職場がリモートワークになり、めちゃくちゃ読書が捗る!!と思ったのもつかの間通勤時間(※往復3時間以上)が消滅したため逆に読書ペースが不安定になるというトラブルが発生したりしてました。予想以上に通勤・移動時間での電子書籍読書がはかどっていたということが明るみになった1年でありました。通勤時間の3時間半自由時間が増えたはずなのに結局今年はいつもよりも何もやれてない気がするのは何故なのか。

その反面、割と新作には色々手を伸ばせてた年で、久しぶりに「おすすめ10作品」に絞るのに散々頭を悩ませたりしてました。問題は既刊のほうで脱落してる作品がかなりあることなんですが……。例によって同じ10作品を「マニアック・ライトノベル・オブ・ザ・イヤー2020」さんに投票してきました。

当分リモートワークが続く予定なので、今年はもう少し計画的に趣味の時間を作るようにしていきたいです。あと、これは後日別個宣伝しようと思っているのですが3月にラノベ中心のWEBオンリーを開催する予定なのでもし興味がある!というかたがいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。二次創作メインではありますが色んなラノベを知ってるとより楽しめるイベントかと思いますし、ラノベブログとかラノベ評論ジャンルのかたも参戦していただけたらななどと!

二月 公「声優ラジオのウラオモテ」→感想
この女の友情が美味しい!な熱血系お仕事モノ。
現代学園お仕事女の友情熱い
正反対の性格のふたりが徐々にかけがえのない親友・絶対に負けたくないライバルとして絆を育んでいく姿がたまらない。「なりたい自分」と「現実の自分」とのギャップに葛藤しながらも「アイドル」「声優」として時に目を覆いたくなるような無謀なことをしながらも、精一杯頑張っていく姿が良かった。
岬 鷺宮「日和ちゃんのお願いは絶対」→感想
混沌とした令和に生まれ落ちたNewセカイ系。
現代学園セカイ系恋愛
どんな「お願い」でも叶えることが出来るという異能を使う最終兵器系彼女と、そんな彼女と時に共感し時に恐怖しながらも最後はそばに寄り添おうする主人公の姿が良かった。今年の世相をそのまま反映したような世界観設定と、そんな世界を自ら変革しようとするヒロインの姿が印象的。
落葉 沙夢「─異能─」→感想
登場人物達の想いが交錯する、現代異能系デスゲーム。
現代学園異能バトルデスゲーム
人外の存在から「異能」を与えられたひとびとが、毎週2人ずつ選ばれて殺し合いをする、現代異能系デスゲーム。能力者それぞれの視線から代わる代わる語られる事で少しずつ全体像が見えてくる物語と、異能者達の想いが形をなすクライマックスがとても良かった。
佐伯 庸介「グリモアレファレンス 図書委員は書庫迷宮に挑む」→感想
この主人公の拗らせ具合が好きだ!な迷宮探索モノ。
現代?学園迷宮探索異能
学園の図書館地下に広がる「迷宮」を舞台に、一度は人生に挫折した少年が死なない迷宮を舞台に他人を救い・導くために迷宮探索に挑む。他人を助ける、と謳いながらその実全く自分の欲望を満たすためという主人公の行動原理・精神性にすごく惹き込まれました。
石川 博品「ボクは再生数、ボクは死」→感想
セクシャルアンドバイオレンスな近未来VR空間モノ。
VRゲーム動画配信百合エロい
巨大なVR空間でネトゲー廃人な男女ふたりが繰り広げる、血と殺戮の配信ショー。凄くリアルなVR空間を舞台に繰り広げられるインモラルな物語が、現実ではないがゆえに軽薄に進んでいくのが面白かった。どこか滑稽で物悲しくてロマンチックなラストが大好き。
千 花鶏「女王の化粧師」→感想
お仕事×恋愛もあるよ!なファンタジーロマン。
ファンタジーお仕事恋愛もあるよ
貴族社会を舞台に、癇癪持ちの女王候補の少女と腕は良いが貴族社会を知らない化粧師の少年が女王を目指して奮闘する物語。未熟なふたりが少しずつ成長していく姿が楽しく、お仕事モノだとおもいきやしっかり恋愛要素も匂わせてくるところも良かった。3巻出るといいな…。
七夕 さとり「悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜」→感想
コミュ障ゲーマー女子が繰り広げる私TUEE系ラブコメ。
ファンタジー異世界転生俺TUEE悪役令嬢ラブコメ
この悪役令嬢が良かった2020。ゲーマー気質とオタクならではのコミュ障を拗らせた主人公が過剰なレベル上げにより私TUEEしてしまうお話。誤解を招きやすいが悪気はない主人公を影に日向にフォローしてくれるクラスメイト・パトリックとのラブコメがめちゃくちゃ好き。
翅田 大介「悪役令嬢になったウチのお嬢様がヤクザ令嬢だった件。」→感想
「極道の女」がファンタジー世界を斬る!
ファンタジー異世界転生極道の女
乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生した極道の女がライバルのヒロイン令嬢(転生者。性格最悪のドクズ女)や元婚約者を蹴散らし、他の悪役令嬢達のを鍛え直す。水戸黄門的な安心感のある展開が読んでて気持ちよかった!
木村「魔王の右腕になったので原作改悪します」→感想
「推し」の生存ルートのためなら手段を選んでいられません。
ファンタジー異世界転移原作改変推し
好きだった漫画の世界に転移した主人公が、最終回で死んでしまう「推しキャラ」の魔王を救おうとする。転移前からしてワケアリそうな主人公が知恵と「科学」の力を駆使してファンタジー世界で突破口を見つけ、強行突破していく展開が楽しかった。
紙城 境介「転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?」→感想
ヤンデレ妹に愛されすぎて死んでも逃げられない。
ファンタジー異世界転生ヤンデレサイコホラー
ヤンデレ妹に監禁され、妹もろとも生命を落とした主人公が神様のご厚意で妹と同じ世界に転生させられる。色々な意味で妹のキャラクターが強烈で、赤ん坊だろうがなんだろうが油断したら死ぬみたいなサイコホラー展開が最高に楽しかったです。


読んだら元気になる!(かもしれない!)ライトノベル10選

だいぶ前からこの企画をやろうやろうと密かに狙っていたのですが……最近良くツイッターなどでつぶやいてる「このラノベを読むと心が健康になる」というおすすめのラノベをまとめました。

基本的に私は「オタクの推し語りは健康に良い」という文脈で使うんですがそれ以外の方向性のタイトルもいくつか。基本的には過酷な展開にもめげずにポジティブ&ハッピーなキャラクター達にニヤリと出来る作品が集まっているはず……です。

効用には個人差があります。

限界オタクの推し語りは健康に良い5選

栗原ちひろ「死んでも推します!! 〜人生二度目の公爵令嬢、今度は男装騎士になって最推し婚約者をお救いします〜」→感想
「推し」の心は世界も救う!!!
「推し」の婚約者・フィニス様を死なせてしまった主人公が令嬢から騎士へと華麗に転身。婚約者ではなく相棒として2回目の人生を送ろうとするやりなおし物。事ある毎に描写される主人公の「フィニス様萌え」がめちゃくちゃに健康に良い。なんなら周囲の主要人物たちも概ねフィニス様を推してくし、2巻ではフィニス様も主人公萌えを語り始めるのでますます健康に良い。既刊2冊。
瀧ことは「腐男子先生!!!!!」→感想
オタク活動って楽し〜い!!!!!
歴戦の腐男子である男性教師と彼の「推し作家」であり教え子でもある女子高生が繰り広げるラブコメ。応援上映やソシャゲのガチャや同人の修羅場などオタクにとっては身近な話題をネタにした様々な名言が飛び出してくるのがとても楽しく、ふたりがことあるごとに繰り広げる「萌え語り」がとにかく健康に良い。3巻完結。
恵ノ島すず「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」→感想
私達の「推しカプ」がめちゃくちゃに可愛い!!!
ゲームの推しカプに声が届くようになって…というところからはじまる、現実とゲームを舞台にしたWラブコメ。オタクの丁寧すぎる心情解説によってツンデレ悪役令嬢の牙城は丸裸になり、あとはただひたすら彼女にメロメロな王子と王子に口説かれて恥ずかしがる悪役令嬢が残るのだった。どのカプも可愛いしか無くて健康に良い。2巻完結。
橘公司「王様のプロポーズ」→感想
一目惚れした推しが可愛い。僕だけど。
とある事情からヒロインと一心同体状態になってしまった主人公が、実は最強の魔女であった彼女の代わりに世界を救う戦いに巻き込まれていく。ヒロインに一目惚れした主人公が割りと自分の想像も踏まえつつすごい勢いでポジティブにヒロインをヨイショしていく様子が大変に健康に良い。同作者の「蒼穹のカルマ」もめちゃくちゃ姪が好きな最強の叔母の話で健康に良かったですね…。既刊2冊。
二月公「声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない?」→感想
推しが同期で、後輩が推しで
声優でありながら声優オタクでもある主人公達の先輩・柚日咲めくる視点で語られる第7巻が特に良かった。同期の花形声優(推し)や生意気な後輩声優(推し)とリアルで会話出来る存在である彼女が、至近距離から様々なファンサを喰らって内心悲鳴を上げる様子が健康に良い。3巻以降でめくるちゃんの出る巻は概ね健康に良いです。既刊7冊。

両想いカップルのイチャイチャ(二次元に限る)は健康に良い3選

手島史詞「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」→感想
不器用な一方通行→両想いになってからのイチャイチャ!!
闇オークションで出会った奴隷エルフのヒロインに一目惚れした魔王が全財産叩いて衝動的に彼女を落札したのはいいがどう扱ったら良いかわからなくてわたわたするお話。ヒロインをどう扱ったら良いかわからない主人公が独り相撲を繰り広げる初期の展開も最高ですが、両想いになってからすごい勢いで加速していくイチャイチャ展開が大変健康に良い。既刊21冊。
コイル「オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!」→感想
適度な距離感のまま、自然に距離を縮めていくふたりが可愛い
隠れ同人オタクの主人公が隠れアイドルオタクな同僚と偽装結婚して、郊外の広い家で同居生活するお話。一緒にいてストレスを感じない関係性から少しずつ距離を縮めていって愛が育まれる感じが大変心地よかった。2巻で両想いになったあとのイチャイチャぶりが大変健康に良い。既刊2冊(今月3巻が出ます)。
小野上明夜「死神姫の再婚」
この夫、嫁にメロメロすぎません???
いわくつきだが家柄は良いバツイチ令嬢と愛の無い婚姻関係を結んだ「強」公爵が、マイペースで少しズレた妻に少しずつ絆されていって…。巻を重ねる毎に妻にメロメロになっていくコワモテの旦那様と、旦那様に愛を与えられてわけもわからず「お腹が痛い」と訴える妻。限界を超えた夫婦のイチャイチャ模様がめちゃくちゃ健康に良い。22巻完結。

ちょっと意味が違うけど健康に良い2選

中村颯希「ふつつかな悪女ではございますが 〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜」→感想
常に死と隣合わせな肉体が、どうしてこんなに健康に!?
寵愛を一身に受ける病弱な雛女と、彼女を羨む嫌われ者で落ち目の雛女。正反対のふたりが入れ替わってしまいさあ大変!?というお話。とにかく入れ替わりによって健康な肉体を得た主人公・玲琳が前向きに「悪女」としての破滅フラグを打ち破っていくのがめちゃくちゃ楽しい。健康の意味が違うけど、主人公が持つポジティブ思考は見ていて健康に良い。既刊4冊。
望公太「性春デイズ 〜男子高校生の性の心理戦〜」→感想
男子高校生がひたすら下ネタ言うだけの怪作。
全寮制の男子校を舞台にひたすら男子高校生トークをするだけの会話劇。ヒロイン不在/絡み萌えとかもあまりなく/ひたすら生々しい下ネタをぶちかましていく作風で、それが大丈夫ならお馬鹿な男子高校生達のわちゃわちゃで健康になれるし、ひょっとしたら別のところが健康になる(かもしれない)(酷いオチだ!)単巻完結で気軽に読めるけどレーベル撤退済で入手難易度がやや高め。


「このラノ2022」感想と自分の投票の話

『このライトノベルがすごい!』編集部(編集) 「このライトノベルがすごい! 2022」
『このライトノベルがすごい!』編集部(編集) (著)
宝島社
発行:2021-11-25T00:00:01Z

多分5年ぶりくらいで「このラノ」アンケートに参加したのでざっくり本の感想と自分が投票した作品の話をします。昔は協力者でしたが今はそんなに読めてないのでWebアンケート経由でした。

いろんな切り口のランキングがあって面白かった

去年買ったときもつぶやいた気がするんですけど「年代別ランキング」と「女性票ランキング」いいよね〜!!少女向け作品はこの手のランキングでどうしても弱くなりがちなので女性票ランキングでランキング圏外作品が入ってるのみると嬉しくなってしまいます。女性主人公モノが強い中、「よう実」と「86」が比較的上位に入ってるのもわかるー。

総合ランキングのラインナップについては特に言うことないんですが、「春夏秋冬代行者」の冬主従が男男だと知って読みたくなりました。「佐々木とピーちゃん」は実は詰んでるので読みたい。あとキャラクターランキングはTOP5の代わり映えしなさがちょっと面白いですね……。

概ね私が参加した頃よりも紙面充実してる〜!!いいね〜!!って感想なんですけど、電書で読むと文字が小さすぎるのと「心が震えた名セリフ」のコーナーが消えてしまったのは残念でならないです。心が震えた名セリフのコーナー復活させてくれ。いやでもランキングと関係ないし紙面作る人の労力凄そうってのもわかる……。あと電書といえば、「このラノ2020」がおおむね2010年代ベスト的な内容で紙面としてめちゃくちゃ面白かったので後追いで電書化してくれないかなーって思ってる。

「人の推しコメントを見たい」欲が満たされた

わたし概ね「このラノ」についてはランキングじゃなくて自分の好きな作品の良質な推しコメントを摂取するために買ってるのですけど(人が好きな作品について語っているのを見るのは健康に良いので)、ここ数年のこのラノはコメント部分がめちゃくちゃ強化されていたのでそうだよ!これが読みたかったんだよ!!ってなりました。作品部門は文庫・新書部門合わせて30位まで載ってるし新作やキャラクター部門のコメント採用も拡張されてるし、ランキングとは関係ない後半の「ライトノベルジャンル別ガイド」の方にもしぶとくコメントが載ってる。印象的だったコメントのピックアップもある。推しコメント見たくて本買ってる身としてはこんなに嬉しいことはないですね。

投票する側としてもあまりマイナーな作品や少女レーベルの作品に投票しても死票が増えるだけで面白くないのである程度界隈で人気のある傾向の作品にハマれてない時期は投票へのモチベ下がってたみたいな部分があったんですが、こういう形でコメント採用されるとなるとランキング圏外確定な作品にも入れやすくなって良いなあと思いました。いやだって、コメント考える労力もタダじゃないじゃん……。

あと、協力者の投票については別個誰が何に投票したか、投票した人の所感が書かれているの凄く良かったです。実は2010年〜2014年の5年間「このラノ」の協力者として参加させていただいていたのですが、協力者の票って割と死票率高かったと記憶しているので……まああの頃はブログ文化が今よりも活発だったのでブログや当時の「好きラノ」が代わりを果たしていた気がしなくもないですが。

なお、たいへんな余談ですが「人様の推しコメントを摂取したい」という気持ちが昂じてラノベの推し作品を推してもらう企画本を3冊ほど出してます。3冊目は全文WEBから読めますので興味のあるかたはぜひどうぞ。こちらから読めます。以上宣伝でした!!!

これに投票しました

「声優ラジオのウラオモテ」だけコメント採用していただいてたので省いてます。声優ラジオ、コメントの採用があそこだけ全員30代以上なの地味に面白かったんですが読者の年齢層高めだったのか?いやフォローしてる20代の人も推してたからそんなことないはず……(震え声)

作品部門

1:紫大悟「魔王2099」→感想
サイバーパンクとファンタジーが融合した世界観に加えて、デジタル技術の恩恵を受けられない魔王が「動画配信」で力を取り戻す、という展開が面白かった。時代に忘れられた者同士である魔王と勇者の不倶戴天の敵同士でありながら背中を預けられる存在、という関係性も良い。
2:羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」→感想
短編を含め20巻の大台を突破した本作だが、衰えないどころかクライマックスに向けて加速していくばかりの面白さは随一。キャラクターたちの謎も次々と明かされ、この後に待ち受けているであろう最終決戦に向けて期待が高まるばかり。
3:衣笠彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編」→感想
学校全体で争われる特別試験で、3学年分のキャラクターたちの攻防を余すことなく描ききる展開がとにかく凄かった。ホワイトルーム生との水面下の戦い、綾小路を巡るラブコメ戦線もますます盛り上がってきており、更に波乱の予感しか感じさせない二学期に期待しかない。
4:石川博品「ボクは再生数、ボクは死」→感想
現実はでないVR空間上だからこそのインモラルな展開が最高に面白かった。どこまでも「命の軽い」軽薄な世界観と、それでいて物悲しくてロマンチックなラストが良かったです。
5:二月公「声優ラジオのウラオモテ」→感想

女性キャラクター部門

◆イヴ=イグナイト(「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」)
「デキる女」としての一面とは対象的に、私生活ではポンコツ気味なところがたまらない。実は世話焼きで苦労性なところもかわいい。

◆軽井沢恵(「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編」)
彼女にはどんな形であれ幸せになってもらいたい。

◆堀北鈴音(「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編」)
軽井沢とは違う方向で綾小路の「相棒」として成長してきた彼女の姿が頼もしい。

男性キャラクター部門

◆綾小路清隆(「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編」)
冷徹無比な強キャラとしての一面とは別に、世間慣れしていない一面を時折覗かせるので目を離せなくなってしまう。特に軽井沢との「恋愛」が彼に何をもたらすのか、少し怖い反面楽しみで仕方がない。

◆グレン=レーダス(「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」)
普段のやる気のない言動とは裏腹に、誰よりも熱い心を持っているところ。システィーナやルミアなどヒロインたちの「ヒーロー」であると同時に、情に脆くて家族の情に厚い一面を覗かせる最近のセリカとの展開がとても良かった。

◆龍園翔(「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編」)
登場当初は暴力に頼るチンピラのような男だったのが、巻を重ねる毎に綾小路の好敵手として成長していく姿がたまらなくかっこいい。


「好きラノ 2020年上期」投票します。

ブログやtwitterによるラノベ人気投票サイト。2020年上半期の人気ライトノベルはこれだ!!
日曜の夜までだと思ってたら土曜締切だった危ない!!今回も参加させていただきます。

秀章「ヤンキーやめろ。メイドにしてやる」→感想
【20上ラノベ投票/9784065187364】
執事の主人公がヤンキー娘を拾ってメイドとして教育していく。失敗続きで悩みながらも「奉仕する者」として成長していくヒロインが、今の立場も失う覚悟でお嬢様の危機に立ち向かっていく姿がとてもカッコよかった。主人公とのラブコメも可愛いんだけど最初は折り合いの悪かったお嬢様と培われていく主従関係がまた良い。
落葉沙夢「─異能─」→感想
【20上ラノベ投票/9784040641959】
異能を与えられた人間たちが毎週一回デスゲームを繰り広げる、学園異能系デスゲーム物。全体像をぼかし、読者に先を想像させながらそれを半分裏切り斜め上にかっとんでいく物語が超楽しかった。群像劇のようでありながら、登場人物たちの因縁が集約されかたちどるラストもアツい。
二月公「声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない?」→感想
【20上ラノベ投票/9784049130218】
本来の性格を隠してアイドル声優をやってるふたりが実は同じ学校で、仲悪いのに仲良いフリしてラジオをやるハメに…というお話。口を開けば喧嘩ばかりな主人公二人が実はお互いの「声優」としての自分が持っていない部分に憧れ、良き友人というだけでなく最大のライバルとして並び立とうとする姿が良かった。
岬鷺宮「日和ちゃんのお願いは絶対」→感想
【20上ラノベ投票/9784049131840】
令和ナイズされたセカイ系。現実を連想させるような世界観描写と、理不尽なセカイを自ら変革しようとするヒロイン。そんな彼女となかば強制的に関わることになり、他人の在り方すら捻じ曲げる彼女の能力に複雑な想いと畏れを抱きながらも最後は自らの意思で彼女の手を取ろうとする主人公の姿が印象的でした。
瀧ことは「腐男子先生!!!!!3」→感想
【20上ラノベ投票/9784047360440】
同人作家JKと腐男子な担任教師が繰り広げるラブコメ。“神絵師”と“信者”、気の合うオタク友達、教師と生徒、そして……と色とりどりに変化していくふたりの関係性と女性向け同人オタクならきっと共感できる「オタクあるある」が楽しく、朱葉との関係を通してひとりの教師としても成長していく桐生の姿が印象的でした。ご卒業(完結巻発売)おめでとうございます!!!!
七夕さとり「悪役令嬢レベル99 その3 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜」→感想
【20上ラノベ投票/9784040736426】
レベル上げジャンキーでコミュ力ポンコツな裏ボス令嬢による私TUEE系ラブコメ。我が道を行きすぎて誤解されやすい性格の主人公ユミエラと、そんな彼女を影に日向にしっかり支えるパトリックの関係性がとても可愛くて、私TUEE系異世界転生ものというよりラブコメとしてとても楽しく読みました。
ミサキナギ「リベリオ・マキナ3 − 《白檀式改》桜花の到達点−」→感想
【20上ラノベ投票/9784049128970】
絡繰少年とふたりの少女が繰り広げる正義と反抗のバトル・ファンタジー。吸血鬼と人間の対立が激化する中、運命に翻弄され、互いにすれ違いながらも手を取り合い、成長していく水無月とカノンの姿が熱かった。クライマックスである4巻もとても良かったけど3巻の逆境ぶり、盛り上がりっぷり、あと3巻の表紙がめちゃくちゃ好きなのでこちらに投票。続きが読みたい。
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1」→感想
【20上ラノベ投票/9784040643298】
ナンバリングをリセットしての新学年編。1年生編は同学年内のクラス対抗戦がメインだったけど、2年生編では学園の運営方針を巡る上級生との争い、綾小路自身の進退を巡る下級生との争い…と縦にも横にも広がりを見せた物語が印象的。勢力図が書き換わった2年生内での駆け引きも楽しみだし、3巻がまためちゃくちゃ面白くなりそうで期待してます。

あと「今年1月〜6月に読んだラノベのおすすめ」はTwitterでまとめたものがありますのでもしよければこちらも併せて。紹介文など一部共通ですが好きラノ対象期間外に発売された作品などが含まれる関係で微妙にラインナップを変えています。

ブログに書くと「好きラノ」とネタがかぶりそうなのであえてツイッターでまとめました。